新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサーサイト
新しい記事を書く事で広告が消せます。
考察:現状分析 5.1
二次元ドリームマガジン 2010年 4月号 Vol.51 [雑誌]
(2010/02/17)
不明
商品詳細を見る
ハーレムジェネラルの連載が始まり、その記述から
1.フレイアとフルセン
① 情勢
冒頭で、亡命王子の侵入を許し、対応におおわらわの内統一を果たしたフルセンが侵攻して来た、というところらしい
レジスタンス後、シスター後といったところで当然クライシスも終わっており、キャッスルに近い時期の物語りです
② 地誌
灼熱の大地、とありましたが、国の北から西にかけてターラキア山脈があり、フルセン王国よりの海からの湿った風は遮られて乾燥した気候、アメリカのロッキー山脈東側の中西部(アリゾナ?)のような気候なのだろうか
砂砂漠という事だと、成熟した砂漠で、石英が多い傾向にあり、これは火成岩なのでターラキア山脈の造山運動が地質の素なんだろうなぁ
風化の過程から岩石砂漠や礫砂漠と砂が多くなっていって成熟度が増すので
砂漠だとすると、適度に降水量が有る地域までに結構な面積のステップが広がっている?
シュルビー、エクスター、メリシャントの西側、クレオンレーゼの北側はステップなのか…
或いはセルベリアのラインはしっかり山脈で仕切られていて、クレオンレーゼ側から北東へ湿った空気が内陸に向かっているのか…(降水量を齎す)
しかし、魔法の触媒となる古代の生物の化石が出土する為にこの輸出品を元に富裕な国家であるらしい
オイルマネーならぬ化石マネー?…って石油も石炭も化石燃料やね
環境に悪影響出なさそうだし、魔法宝珠
首都は最大のオアシスのある『妖精の沐浴場』の湖畔のカブス
この国の農業については記述は無かったが、戦乱の世であることを鑑みれば、オアシスや地下水路を活用した農業である程度は自給を賄えないと不安であろう
中央アジアのカナート・カレーズやエジプトの潅漑、オーストラリアの深い井戸などの例もあるし、豊富な魔法の原料から、掘削機や坑道の落盤防止の工法に魔法宝珠を使って開発してもいけるだろう
因みに礫や砂の土壌で、落盤や陥没を防ぎつつトンネルを掘るのはそれなりの土木技術が要ります
私が観た中央アジアのドキュメントでは、カナートのメンテナンスをする職人の親戚が崩落事故などで亡くなった、とインタビューで答えてました
露天鉱床の可能性もあり、だとしても、化石を掘る技術も含めて土木技術はそれなりにあるのかなぁ
③ 軍事
亡命元王子の侵攻に対応しつつ、フルセン迎撃軍が約八千、それを考えるとフレイア王国の動員数は一万二千を越えるかも
結構大国?
クラナリアを攻めた三ヶ国連合で一万数千のドモス軍らしいので
因みに山川の資料(世界史総合図録)に、漢代のオアシス国家の人口と兵士数では、最大の亀茲(クチャ)で人口102,393人に対して兵士21,076人、次の焉(老の下に日:カラシャール)で人口38,100人に対して兵士6000人…
人口に対して兵士の割合が高い…のはやはり周りに遊牧民が居て、彼等には略奪も生計の一環だから防衛の必要からでしょうかね
ルキノが下級兵士からの叩き上げなそうなので、旧セルベリア王国との戦役や或いは耕作地に適さない場所での牧畜を専らの生活手段とする遊牧民、しばしば略奪を生活の糧とする、との戦闘などがあるのか…
あ、遊牧民云々は想像です
ベルベル人のような感じをイメージしてます
または、ネイティヴアメリカンのスー族のような、騎乗はしないけど平原に適応して白人より背が高く体力もある狩猟民
歩兵としては有用だろうけど、数が居るとなると食料調達の方法から結構広いステップが無いと暮らしていけないよねぇ
④ 魔法
チョッとした疑問ですが、化石は魔法の触媒だそうで、魔法宝珠に封じ込める魔力の素がこれなんだそうなんです
が、触媒は科学反応などを活性化・促進するものなので燃料には成り得ない筈
すると使用者の人体にある魔力か大気中などにある魔力を反応させる事で、魔法宝珠にある術式を起動させるものなのか…
魔力という言葉を使用してあるので、魔法という言葉とは別義だと受け取ったのですが、魔法というのは何にでも応用の効く万能の燃料である、とありますし、化石はバッテリー液や乾電池の中身の働きをする、という事なんだろうかなぁ
マイスター出てた魔法伝導率という言葉から、金属にも魔力を通す導体と不良導体があるのだろうか?
すると、研究によっては高い魔力を掛けることによって伝導可能にする半導体を使った魔法具も…電気機械と変わらない?
魔力が静電気のような性質が有ると仮定すると、帯電状態(魔力を帯びている状態から)人体などの導体に近づけると放電するようなモノなら、帯魔力の刀身からある程度近づいたら放魔力する(当たらなくてもダメージが与えられる?)のかなぁ
静電気みたいだと帯魔力させても一回で全て放魔力してしまうので効率は悪いか
銀もまた魔法具にとっては有用な金属であるらしい
野暮天さんの言っていたようにミスリル銀や、或いはアダマントやオリハルコンなどの存在が魔法の金属もあるのかのう
⑤ 外交
すいません、イシュタールフリークなもので
ドモスの手先たる亡命元王子とフルセンの侵攻…
少なくともエルフィンは国を食わす為に侵攻して来ているので、かなり手厳しく損害を与えないと諦めなさそうですね
或いはより逼迫しているならアッサリ海上での略奪行為に切り替えるかも知れませんが
鉱山のあるオアシス都市を占領出来れば万々歳でしょうが、単に略奪に成果が出れば目的は達成されそうです
亡命元王子の場合、敗戦したドモスの国際情勢的不利を突かれない為に荒らし回る事が第一目標で、主君に対する期待された成果なのでゲリラ戦術でしょうな
故に一城を占拠してそこを拠点に、というよりは根拠地は定めず絶えず移動していれば、撃滅は難しくなります
ロレント“陛下”より拝領した一千に、もし存在するのならば、フレイアと敵対する遊牧民を味方につければ、よりウザい存在となります(元々そうですが)
この一千でロレントがフレイアの地下資源奪取を目論んでいるとは考え難く(侵攻とは短期間でやるのが最上・ズルズル長引けば占領しても敵愾心を植え付け統治し難くなり、経済も破壊して収入は少なくなり、何よりも自国の戦費と人的損失が大きい)、一万数千を動員出来る国の首都などの重要拠点を一千で占拠したとしてそこから経済的収益を上げるには統治の能力か文官などの官僚を機能させないと…故にロレントが本気で侵攻を考えているならインフェルミナのようなやり方を取るだろう、軍事を理解してるなら
TVゲームの大戦略じゃないんだし、占領して即収益が上がるなんて有り得ん、略奪するなら別だろうけど
両者が疲弊した時、ドモスと二重王国との和平交渉の仲介役を買って出た、フィリックス殿下がまた、フルセンとの仲介交渉を買って出るかもですね
フルセンも消耗しているか、或いはフレイア側につくことを暗に匂わせれば、交渉は可能かなと思います
フレイアと友好的であれば魔法宝珠の原料の一つである化石を安定輸入出来るのはかなりのメリットかな、と
フレイアの心情的にも、ドモスの走狗に国内を荒らされて反ドモスに傾くでしょうし、二重王国は同盟相手としては遠過ぎますし
と、いう事から、ドモスには魔法鉱物の輸出禁止措置が執るべき政策として妥当でしょうな
元々ドモス国境方面で亡命元都王子が劫略しているので隊商としてもリスクが高過ぎるし
南東方面の陸路か海路…だからエルフィンが海賊をやるのかも知れませんね
また、国王のマドアスがより積極的に反撃を考えるなら、同じ様な事を仕返すのが、効果的だし思いつくのではなかろうか
この時期のドモスの状況としての推察だが、二重王国との講和が為ったとしてもウェディングでの記述から、対防衛ラインの構築として城塞建築や狼煙台や早馬の連絡網の構築が急務な筈だし、旧メリシャントの重臣達が始末されたにせよ、インフェルミナでの敗退は反ドモスの蜂起の火を点けたのは想像に難くなく、本国といえるクラナリアでもミミ等の反ドモスの闘士がおり、流石のロレントも手が一杯だからこそ、一千と失っても痛くも痒くも無い亡命元王子を差し向けたのだろう、やりたいというならやってみせようか、くらいな気持ちで
本当にこの危難にロレントにとって有用な武将ならば、クラナリアなどドモスにとって重要な土地の鎮圧を命じるだろうし、また戦場での決定打を与える部隊を指揮させ手元に置くかだろう
前にも書いたが、亡命元王子の思考は軍事的分野に限られているようだし、その部分が本国など重要地域の鎮圧を任されなかった一因ではなかろうか
話が脱線したが、元々富裕な財政だけど、二重王国や西方諸国家に化石を輸出した資金で、シュルビーやエクスターの反乱勢力に資金や武器や馬や魔法宝宝珠等を支援するのが有効だろう
流石にクラナリアのミミ達にはツテが無さそうだしなぁ…本国の不安定化工作こそが最も効果的だけども
フレイアについては先生がウェディング執筆中に詳細を決めていなかったのかもですが、ドモス傘下という記述が無かったので、この危難も堪えると思ってます
この事により陣営は二重王国側、に属した方がお得かな
⑥ 雑誌の地図
一つはインフェルミナとヴァスラの間にクライシスでドモスに滅ぼされたというネフティスがある事
これだと南の二重王国やヴァスラの援軍はネフティスを通らねばらず、チョッと軍事的にも難しかったのではないかと
メリシャントとヴィーヴルの間で迂回しなければならない程の大樹海が小さい
まあ、縮尺を正確に描いた地図ではないんだと思いますが
イシュタール周辺の半島の形が以外にでかいのと湖もでかい
これだと湖底にも化石資源が在ってもおかしくはないかも
長江流域の湖南省やカスピ海やアラル海なんかの水利を利用した農業と豊富な漁業を見込めそう
この地域の珍味といえば上海蟹やチョウザメの卵、キャビア…
いずれもグロリアーナ陛下は喜びそう(笑)
やはり養殖業なんかも発展していておかしくない…淡水棲の貝の真珠とか貴重な物も在る!?
メリシャント・フレイア・クレオンレーゼの間の平原が以外に広い、まだ紹介されていない国があるかもという期待大
また、ウェディングで語られたドモスに併呑された国の内、ナウシアカとクロチルダと、シスターのユーフォリアの母国バロムリストは記載無しでもあるしあながち希望的観測じゃないかも
また、半島の南東周辺にぺルセポネの南東にローランス、ダリシンの南東にカルロッタと位置しており、いずれもエトルリアより規模は小さいながらも海洋国家で利害関係が対立しているとすれば、エトルリア=二重王国同盟にペルセポネ=ローランス(既に二重王国包囲網の同士かも知れないが)同盟やダリシン=カルロッタ同盟等有り得るかも(それ程国力の高くない国が同規模の国力の陸軍国家とより大きい海軍国家の二正面作戦は自殺行為)
そしてペルセポネとダリシンがイシュタールとの同盟を構築しつつある今、こちらの半島の連合の形成というのもあるかも
同盟等の外交で形成される勢いは時の力も侮れない…
大陸中央を東から西へ横断する×線→大河リュミネー
流れる方向は反対だけど、ドナウのような国際河川で、やはり川賊も居てもおかしくなさそう
山麓朝は滅んで南はレナスになるわけだけど、イシュタールとラルフィントのいずれかの同盟というよりは、河川を利用した交易が実入りがあるかなぁ
ドモスと二重王国の和平の仲介役の実績は、リュミネーを大動脈とした商業の展開に利用出来そうでありますな
歴史上の隊商の商業への貢献を低く見るつもりはありませんが、家畜を必要とする以上水と飼い葉と御者のコストが掛かるし、大量輸送という面から船の方が有利だろうし
ラルフィントから魔法宝珠や刀剣・魔法具、オルシーニから亜熱帯の産物や魔法鉱石、イシュタールからはフレイアからの化石や塩や織物等の加工品?や銀?商売としてイケるんじゃなかろうか
イシュタールが国として富裕であれば、その予算を湖とリュミネーを結ぶ運河建設に(ラルフィント・オルシーニからの船が直接ゼピュロアに)若しくは川で元から繋がっているならより大型の船の運行を可能にする為浚渫して、或いは国内だけで無く周辺四ヶ国を含めた潅漑水路の建設にと力を注げるのでは
秦の鄭国が献策した巨大潅漑用水路計画は、実は敵国の韓の秦の国力を使わせて侵攻を遅らせようとした計略だったけれど完成してみれば飛躍的に農業生産が上昇して数年後には益々強国に成った鄭国渠の故事もありますしね
ハーレム世界もアルビン・トフラーの分類(これは産業革命前・後、そして高度情報化社会による新しい波に拠って変わりつつ有る現代、という分類)による所の農業が主産業の社会(産業革命以前の時代の主産業は農業なので)でしょうから
自給出来る食料生産力を持ち、輸出出来る程であれば、戦争を続ける地力も有ることになります
ましてやウェディングでキャッスルから10年後でもドモスは国内の反乱や二重王国との外征に掛かりっきりで、勢力を回復したという記述も無いですし、レナスの台頭を含めて情勢は二極化から変わっていきそうです
先生の所に『予想合戦を始められたら叶わん、消とくわ』とかあったのですが、まあまたカキコミしてる人がいるのですな
何が書いてあったかは知らないのですが
自分のところで書いている分には先生に迷惑にならないだろうし、ウザいファンと先生に思われるのもなぁ
隔月で終わるまで四回以上とすれば一年かそれ以上になるわけで、先の展開は予断を許さないけれども、主人公がアンハッピーということは無さそうなので、フルセンとの戦役には少なくとも国を失うことはなさそう
プリズナーのように軍門に下るという例もありますが、先生の価値観だと生きて生を全うするのが幸福という感じなのでハッピーなのか
リュシアンのような昼行灯な人物が、苦労人で戦略家のエルフィンや器以上の野心を持ってるとしか思えない亡命元王子を撃ち破るとすれば、かなりな痛快さがありますが
ルパン三世のように普段はおちゃらけててもやる時はやる、的な
彼の第1話からのキャラ描写だと地位が保証されれば何処で生きていても気にしないかも知れないが、物語の主役としては如何なのかなぁ、読者的にも
さてさて…プロット的にはダングラールは痛い目に遭いそうだけれども(笑)
コメントのやり取りで考えてみました
2. 二重王国陣営
① 同盟国
ジェネラルの10年後のウェディングでは、オルシーニ・サブリナに加え、ヴァスラやインフェルミナ、新興国のネフティスと、記述は無いがおそらくメリシャント南部の二重王国勢力域ということになっている
が、何時そうなったのか記述が無い事と、『女王汚辱』のセリューンの気性から、統一や統合を自ら積極的に行ったとは考え難く、百日戦争の被害の復興と回復に合わせてヴァスラは自ら同盟(従属)を申し出なければならない情勢になってしまったのでは無いだろうか
カルシドの父の敵討ちという心情の記述から、ドモスは迅速な弔い合戦も、インフェルミナを撃破したとも無いので、反撃を行ったとしても引き分けたか対峙で終わったかなのだろう
② 国内政策
百日戦争の後の二割の損耗は国庫にも人的損害も大きかった筈で、国庫と失う前の練度の軍隊を揃えるのが急務になるだろう
勿論、ドモスと同じくメリシャント南部にかけて城塞や早馬・狼煙台の設置や或いは忍者の常駐など防衛網の構築も急がなければならない
鉱山資源の豊かなオルシーニと、農産物の豊かなサブリナの連合は確かに有利だが、国内消費だけでは産業は育つかもしれないが、王家の国庫は支出が増大していくだけなので(産業が育成されていけば税収も増えるじゃないか、との意見もあろうかと思いますが、中世の税制は農業を基準に作られていますし、キャラバンのオルフィオ宰相就任による税制改革の業績の記述からもそれが分かります)やはり、貿易を考えることに行き着くのでは、と
そこで重要視されるのが大河リュミネーだと思います
同盟国のエトルリアとの貿易も盛んになるでしょうが、大量輸送の面から河川交易は有用で、リュミネー流域の交易は国を支える産業と成り得ると
後は経済政策と国としての商才などと情勢により優勢なところが決まるでしょうが…
ここで前に書いた通貨政策を是非…
イシュタールの領内に大陸でもトップクラスの埋蔵量の銀鉱山が見つかるとか
隣国との領域係争地(公式にまとまる国とあるペルセポネ側とか)に…見つける主人公がハーレムプロスペクター(prospector)とかハーレムマイナー(miner)とか?
大量の銀の獲得は、新大陸の発見・領有からオーストリア継承戦争のスペインの国庫を支えた事実や、溢れたヨーロッパの銀の価値を低下させインフレを招いて戦争を続ける各国の国庫を破綻させた史実や幕末に開国して西欧に大量の金を持って行かれた日本の例もあります
幕末の例をとると金の比較的豊富な日本では金と銀の価値比率が1:5でしたが、西欧では1:15でした
つまりヨーロッパ人が日本に銀300を持って来て金60に交換、自国に金を持ち帰り銀に換えると銀900に…ボロい商売に
これをイシュタールが大量の良質な銀貨を出す前に金を買い込み、銀貨が大量に出回り銀の価値が金と比べて相対的に下がった後に金で取引すれば…
勿論、物価も上がるわけで…戦争を継続するのは苦しくなります
よくやる銀の純度を下げて前と同じ金額の貨幣を発行し直しても、その国の通貨は更に価値を下げ、インフレに拍車をかけるだけの愚策です
ロレントは言うまでもなく(おそらくアンサンドラも)、セリューンも経済への深い理解はあるという記述は無いので、為す術も無いでしょうね
インフレオペレーションによる経済への負担が、二重王国の回復から反攻への動きを鈍らせ(セリューンの性格上積極攻勢策を取らなかったのかもですが)、ドモスの反乱鎮圧のコストを上げ、反乱勢力にも民の生活苦から人材の供給が絶えず(税を払って生活出来ないなら土地から逃げるか、税を払えないことの処罰に反抗するかになるので)、また経済的に強くならなければならないとの教訓からオルフィオの宰相抜擢かもしれないです