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サイファカール,立つ!!
ロムニア帝国興亡記II ─風車を回す風─ (富士見ファンタジア文庫) (2014/01/18) 舞阪 洸 商品詳細を見る |
ネタバレあり!
二巻に入り、無事に任地の東方辺境州に着いた主人公サイファカール第6皇子
さっそく現地スタッフと協議、首都や周辺に使者を送り情勢を探る事に
実は、ここに着くまで(父帝崩御以前)宰相のカルガリとその側近、リセフトの手の者“黒猫”と呼ばれる裏事を遂行する集団に命を狙われていたのだ
最少がつけてくれた警護兵を買収し、旅の疲れで体調を崩したという事で途中の温泉の町マステリアに寄って療養する、という事で別行動に出た
そして、約束の3日後の合流は反古にして主街道から逸れた道で属州へ…
その途中、州境の山岳地帯で迷った一行は山賊に囲まれ…元エスファール王国の将軍グラゥクスと一命を賭けた決闘、
いや、本人ではなくサイファカールの代理としての親衛隊長、フレイヤと一騎打ちに
剛力なグラゥクスの大剣と神槍使いのフレイヤは互角だったが、こんな長く打ち合える相手を見たことが無かったグラゥクスの部下はナイフを投げてフレイヤを負傷させ、勝負は水入りに
そしてグラゥクスは部下になり、属州まで部下と共に…
というのが前巻の流れ
会議で顔を合わせたスタッフの面々は…
サイファカールの首都からついてきた面々は、(元がつくのが多いけどw)教育係のステラステラ、親衛隊長のフレイヤ、侍女のソフィとゼフィ(ゼフィは実は男w)、官吏のシュラトゥなどが公的な立場からついていく人材になった人たち、それと食客として東方世界(イスタ・ムンド)出身のり・イン(中国っぽいよね)、山の民出身のネムネモの8人
一方、属州州政府からは元になってしまった州の執政官のザネッティ、執政官補佐兼軍団長のリリィ(本名はリリィエンテルリオナーシュブラフィシュカ)、左遷されてきた水軍指揮官のレフラフティ(この属州は内陸)、副軍団長のヨーコ(東方からの流れ者、剣の達人:侍か…?)、同じくシュメイル(弓の達人)、元俳優のギ・ジュカ、魔女?占い師のセイヤ
この13人を“始まりの13人”と後世では呼ぶらしい
ヒロインキャラは、ステラステラ、フレイヤ、ソフィ、ネムネモ、リリィ、ヨーコ、セイヤ…ギ・シュカは今の処性別不明w
一方分裂と混乱が予想されるロムニア帝国の各勢力といえば…
皇太子タランティウス、娘を皇太子妃としている宰相カルガリが次期皇帝として立とうとしている帝都の勢力
外務卿ガルージャスは情報収集と帝国有力者の動向を調べて対策を講じている
帝都周辺は皇帝直轄領で10個軍団5万と皇帝親衛隊1万、それに皇太子直属の2個軍団1万と親衛隊5千で合計7万5千の兵力を擁しているが…
皇帝親衛隊長ジゥジアーロは皇帝と共に溺死、他に曲者と目されていた(サイファカールに)内務卿と財務共補佐官も死亡したという
他に、帝都に招待されていた首長達も死亡、その知らせに興奮した首長たちのお供や護衛が暴れ出し全員葬られるという事態に及び、彼らの勢力の反乱・蜂起が考えられる
第2皇女チチェリアーナ植民都市群総督、水軍(海なんで海軍のがシックリくる気が…)総督。 帝都から海を隔て南西の方角にある南方大陸の植民都市を統べる。海とはいっても、地中海に隔てられた北アフリカ、というイメージですね
総督府のある都市アルデ=バランで決起を計る
副官に水軍総督のオルヴィネア、今の処女性キャラだけですね、この陣営w
因みに今サイファカールの所にいるレフラフティはチチェリアーナの入浴を覗いて逆鱗に触れ、飛ばされたらしいw
第3皇子ミラニェウス、彼についてはその支配州の名も、地図にも出てないです。サイファカール本人の評価として自立に向けだ動きを見せている、と聞いて「意外だな」と言っていたくらいw
第4皇子ロキシーヌ、サイファカールのすぐ南西隣の州アンブロウの総督で、軍事的才能を有しているのでその方面では劣る皇太子を継承者として相応しくない、と断じている。
直情傾向がある様で、その事を公言する為、以前から皇太子派とは反目している
今回の方を聞くや直ちに兵をあげる準備をするなど、この騒乱の起点になりそう
しかし、サイファカールが州都を直接訪問した際に“君側の奸を除く”を名目にしているなど、今までの性格からはより巧妙な手を用いていることから、人材を感じていた
実際に、この策を献策をしたのは彼の旗下の軍団長達の中で最年少のエレク=レインという男だ
他にドゥートス、マチルダス、モンテゥラ、という軍団長達が居るが、エレク=レインはこれより参謀として働くようだ
こっちの陣営は“漢”ばかりw
そして擁する兵力は州常駐の4個軍団2万、皇子の親衛隊が2・3千、州も豊かで人口も多いという事から非常動員を入れれば3万にはなるという
同じく訃報を聞いて兵を動かしたのは上将軍のビルダバルダス。
サイファカールよりは南の東方辺境州でカルパァーニャ平原の西の方に位置する旧東部諸王国連合の領域だ
彼は戦争をして勝利し、領土を広げる事が帝国の繁栄に繋がるという信念を持っている
元に常に皇帝ロエムニゥスⅠ世に東部平原えの領土拡張を具申していたという
か、皇帝の返答は、「今は帝国の統治を万全にする時期で、拡張策を取る時ではない」と拒絶されていた
皇帝の突然の崩御により、軛が放たれたと思った彼は東部平原へ進行を開始したのだった
…自立や帝位を狙う、という行動ではないのが特異ですねw
因みに戦争では帝国で最も強いとの評価ですね
さらには帝位を狙うミコノス兄弟。全くのヨーロッパの地図とは対比していないロムニア帝国ですが、イメージ的には帝都がイタリア半島のローマだとすると、サイファカールの居る東部辺境州がポーランドや旧東ドイツ、ロキシーヌの居るアンブロウ州が高地ドイツ、という位置取りとすると、彼の任地アンキテル州はベネルクスあたりに辺りの位置でしょうか
兄ミッコーラが文官、弟ミッコーリが武官として兄弟一組で総督をやっている
皇帝の訃報を聞き、騒乱に分裂する帝国を纏めようと立ち上がる、自分たちにその器が有ると確信して。
取り敢えず兵を挙げて隣州の併合へ向かうようだ
今のところこれらが主要登場人物&勢力ですね 作者のお気に入りはチチェリアーナだそうですw
肝心のサイファカールの手持ちは欠員を補充されていない1個軍団未満の4千、元山賊だったグラゥクスの手勢が2百未満…
今巻では諌めるふりをして兵を借りれないか打診しに行ってアンブロワ州州都のロクサスを訪れ、面通し&敵情視察の後、文書偽造の得意なシュラトゥにサイファカールにロクサスの防衛を任せる命令書を偽造して州都をのっとった
この辺のくだりは色々読んできている人には読んだことある感を感じるでしょうが、“王道”といえるかも、“お約束”とも(笑)
ヨーロッパからロシアまでは軍や交通を妨げるような高い山脈はありませんが、幸いというか東部辺境州は山脈に蛮族の地を隔てられていますね
もっとも山の向こう側にいる蛮族~遊牧騎馬民族は先帝ロムニェウスⅠ世が山を越えて散々に破っているので恨みに思っているそうでw
州都ロクサスを抑えたものの他の都市は手つかず(手が回らないともいうw)、その後その蛮族が山越えを目指して西に移動しているという報が
実はこの前に南東属州ペリージア州の総督、ドゥールドゥール将軍に兄ロキシーヌを諌めに行く間の東部辺境州の防衛を任せる、という要請をしていた
現にサイファカールが立つと同時に2個軍団1万を率いて東部辺境州に入っている
前ふりからして次巻ではドゥールドゥール将軍を旗下に、蛮族を同盟するかまたは傭兵として手に入れそうですねw
ローマ帝国をモチーフにしていますが、古代ローマと違い共和政時代を経ていないので軍団長と属州総督の関係は王国・帝国(東洋の)関係な感じがします
また、風評を気にしたりとか東洋、日本や中国(中世以前の)メンタリティを持った人々の世界な感じを受けました
まあ、登場人物が西欧的な思考、感情だと我々には馴染み難いですかね?w
ロムニア抵抗喰興亡記Ⅰ 開幕です!
ロムニア帝国興亡記I ─翼ある虎─ (富士見ファンタジア文庫) (2013/09/20) 舞阪 洸 商品詳細を見る |
何か書店彷徨いてて行き当たったこの本
結構イイ感じ。
戦記モノ読みたいなぁ~と思っているのだが、中々続き出ない田中芳樹作品w
アルスラーン戦記も国盗り~戦記モノから怪物を相手にするファンタジー路線に転換してるしね~
こちらは、ついている地図を見るとヨーロッパをモデルにしたとおぼしきロムニア帝国が舞台
主人公のサイカファールはここの第6皇子で東部辺境属州に飛ばされることから物語りは始まる、という感じ。
私はこの作者の作品読むの初めてなんで後世の歴史家が振り替える、という注釈つきは嫌いではないですが
ただ、ラノベの雰囲気は十二分にあるので違和感感じる人いるかな?
その後、色々あって任地属州に着いた主従は父帝の突然の崩御(事故死)を知る位でこの巻は終わります
周りのキャラは女性が多いですねw
ヴィジュアルに関しては絵師のエレクトさわる先生のキャラはイイです
尤も私がこれ以前目にした作品(18禁作品)では攻め方とか自分の好きな方向性ではなかったので買ってませんが(苦笑)
主人公のサイカファール皇子は一言で言えば天才くんです
後書きで作者は人たらしは“豊臣秀吉”、適材適所の人事が“織田信長”、といっておりましたが、私個人はうつけを装ったり大胆だけど細心の注意を見せるところとかは後漢の光武帝かなぁ、とか
この巻では他の皇族(ライバル)は出てきませんけど兄達もいるしね
読んでみて続きが気になったらハマった、ということでw