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考察:現状分析 3.2
(2010/12/14)
竹内けん
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<'10/12/17>
ミストレスが出て、分かったことから
しかし、先生は毛利元就の少・青年期を元にして…と書いておられましたが、兄が居て、居なくなって(兄興元は早逝)相続したくらいでしょうか
元就には弟(確か元綱)が居て相続争いしておりますね…
今回のお話はサブリナの領地のユージンが舞台なので、それ程歴史的な動きは無かったわけです
それでも、二重王国成立で、反二重王国が出来たことからそこに踏み込んでいきます
1. 反二重王国同盟
『女王汚辱 気骨の軍師』のお話の結末として、オルシーニとサブリナの二重王国が成立したわけですが、この大陸でも豊かな二つの国が統合?(正確には同盟か連合でしょうが)した事で周囲の国が脅威を感じ、反二重王国同盟が成立します
この同盟の種類が、攻共同盟なのか防共同盟なのか攻防同盟なのかは分かりませんが、二重王国側も圧力を感じていたのは間違いないでしょう
この時期の二重王国は一緒にやっていく事になったとは言え、オルシーニはリュミネー河畔の戦いの、サブリナはジオール峠の戦いの傷痕を癒したい時と考えられるので、積極的な攻勢に出るとか、国を挙げての戦役は避けたいのが本音でしょう
二重王国で4万の軍勢が使えるんだから直ぐ攻めるべき、と大軍師なら言うんでしょうかw
もとい、仮にそうでなかったとしても(私は二重王国が国力の休養を欲しているというのは八割方合っていると思っていますが)、セリューンのような大陸でもトップの軍略家がドモスがメリシャントへ進出する迄の4・5年もの間事態を打破出来なかった理由を二つ考えました
反二重王国同盟を締結したものの、各国が強力な二重王国を恐れ消極的な国境紛争や略奪・或いは睨み合いに終始した場合
この場合、各国の戦略がまとまっていなくてバラバラに攻められる方がより厳しいでしょう
少数の軍勢で国境を侵し、撃退したとしても自国の要害や城塞に引き上げてしまう…そこを攻略しようと軍を集中させれば、他方面(多方面)から侵入を許す事になる、いたちごっこです
裏で操っている・同盟の盟主が居て、そうさせているならそれを叩けばいいですが、そうではないので対処療法的になるしかない…
睨み合いに徹しているのも、防御の堅い相手を攻めるには大兵力が必要なのを鑑みれば同じような結果になるかと
一つの戦略に基づき、各国が連動して疲弊を狙っている場合
これは反二重王国同盟側の盟主やこれを考えるような軍略家が思いつかないので…
エトルリア…パイレーツは未読ですが、敢えて言うならシグレーン?…でも、提督で海軍だしな…
一応、ヴィシュヌはオルシーニの前にエトルリアと戦っていますし、海が欲しいとも思って居たようなので本格的に戦っていたでしょう
リカルドがクーデターを起こして方針転換するまで、同盟で主要な役割を担っていてもおかしくないでしょう
リカルドの父(前国王)的には、「オルシーニの軍師にコマされて同盟した?ふざけんな、あの女(アマ→ヴィシュヌ)!!」と怒り狂っていてもおかしくないので(笑)
ペルセポネ…軍略家がいればなんか違う展開になっている気も…だから離間策?
メリシャント…国王がドモスに臣従すると決めたらしいし、可能性は無くはない
まあ、国王からしたら東に二重王国、西にドモス、と挟まれて、怨みも無いし強力なドモスにつく、というのも分かりますが
ヴァスラ…『女王汚辱』では情勢を見ていたし、そう積極的な事をやりたくても国力的に出来ない?
ディヴァン・オニール…全く情報が無いので何とも言えないですな
モンテナルモ…ここも全く情報が無いですが、エトルリアが抜けた後もペルセポネが二重王国と渡り合えたのは、モンテナルモとペルセポネが比較的友好的であったとすると辻褄が合うといえます
この場合は上手くやれば連携の良い動きで(言わばチームプレイのような)、二重王国を苦しめることになるでしょうが、いずれ首謀者・盟主がセリューンにバレればそこに戦力を集中して来るでしょうし…厳しいかなぁ
百日戦争で、反二重王国同盟がセリューンの策が有ったとはいえ、アッサリと瓦解してしまったのはより大きな脅威、6万を動員可能で大陸を制覇すると号するドモスの存在があればこそかと思います
<'10/12/18>
大きな波であるドモスの接近に他の国が二の足を踏んで傍観して火中の栗を拾う形の二重王国を見ていたら、大陸を二分する陣営が形成されてしまった、というところではないでしょうか
地政学上や成り行き上、どちらかの陣営に参戦せざるを得なかった国以外は大きな戦いを繰り返す様を見て、体制が決するまで見るにせよ、力を蓄えるにせよ、この二つの勢力は注視されているわけですな
2. サブリナ建国戦争
ダルタール王国の重臣であったロンドバルドが同僚貴族と謀り、国王を追放してサブリナ王国が確立する迄の30年の闘争の時代
ハーレムシリーズでは後世の史家が書いたという形式の記述はないけれども、サブリナ王国の歴史とすれば王家の戦は“正当な”師(いくさ)であり、“内乱の30年”といった失政の末の反乱とか簒奪した故の抵抗といった事を匂わせるような表現を使うものか…相変わらず他人の立場に立っての思考は働かないようだ
自分の気に入らない表現はこだわるのに
しかし、ダルタールの末裔だというヘルミオネが20代、国王の直系であれば追放されて国外育ちな筈なので(苦労はすると思われ)、お姫様育ちという記述から傍系の王族かもしれない
追放された時点の国王の歳が分からないが、ロンドバルドの方は81歳で亡くなったという記述からすると、その時点で50代な筈で、前の代の国王からの重臣で反りが合わなかったか、政権闘争の結果からこのような事態になったのかも
まあ、50代の主人公じゃハーレムシリーズに相応しくないよね…
斉の田氏…というよりは日本の例の方が相応しいとすれば道三とか一御家人から幕府の実権を握る北条氏みたいなものかなぁ
<’11/1/3>
ロンドバルドの生涯を見て、ちょっと尼子経久を思い浮かべてしまった
ちょっと違うのですがね…長男の政久を城攻略の途中で失い、孫晴久に継がせたとことかが
3. 二重王国の兵制
ミストレスを見て、明確に記述されている訳ではないですが…
エレンツォが兄の出征を見送って一年、領地には負担になっている旨が記述されていますね
これはやはり、中世的な軍制、各領主が兵や武具や兵糧を負担していると考えられます
中世の戦いが小規模で指揮系統も一致していないのはこの為かと思われます
寧ろ古代の専制君主の方が、国内への支配力が強く、大規模な戦争を行っていますね
十字軍でも、誰を主将にするか、何所を持ち場にするか、揉めています
カノッサの屈辱も、教皇に破門されると、皇帝に忠誠を誓っている諸侯たちが離れていくからに他なりません
もっとも皇帝は屈辱の後生涯ローマ法王庁を仇と追い詰めていきますが。
豊かな農業国であるサブリナでも、各領主にとって丸一年の出兵は大負担で…百日戦争の講和後に内乱で苦しんでいるドモスに追い討ちを掛けなかったのも、ペルセポネなどの反二重王国側に大規模軍事行動を行った様子が無いのも、民力休養が必須であると、セリューンが考えている証左になるかと思いますね
もし、イシュタールが既に兵士が俸給制であるか、クーデター後の軍制改革の必要からそう変わるかすれば、比較的年間を通じて運用可能な常備軍を揃えることになるかと
豊かな農地と森林資源に湖の漁業、近くに一大貿易都市があり西方諸侯同盟域内経済ブロックが出来るならば、この富で常備軍を維持・拡大することも可能であろうかと